うそこ大学
ポッキー(ポッキー)とプリッツ(プリッツ)の見分け方

よく人から君は本当に見る目があるねぇといわれる私にも、どうしても見分けがつかないものが二つある。

一つはおすぎとピーコ。
そしてポッキーとプリッツだ。

おすぎとピーコに関しては見分けがつかなかったところで、変な服を着てしまったりつまらない映画を見てしまうぐらいのもので(いや逆によい方向へ向かう可能性さえ秘めており)死にはしない。
しかし、問題は後者のポッキーとプリッツだ。
仮にどちらも甘みを主としていたのならば特別騒ぐこともないのだが、
神はなぜ彼らを甘きものとしょっぱきものに分けてしまわれたのか!
そして、なぜおすぎとピーコに関してはどちらもしょっぱきものにされたのですか!
私のおしっこはいまどちらなのですか!?
私のおしっこはいつまでもしょっぱきものであってほしいと願わない日はない。

まぁ無理なことをいつまでも嘆いていたってしかたがない。
それが変えられないものであるならば、見分け方をみつけるしかないことに最近気がついた。
もう甘いの食べたいときにしょっぱいのを食べてしまう失敗は繰り返したくないのだ。


というわけで早速検証作業に入ってみた。


まず長さだが、誠に残念なことに今手に届く範囲にメジャーが見あたらない。
たしか昨晩わたしの下半身のポキッツを計った時にはあったはずなのだが、あのときあまりのふがいなさに記憶が飛んでしまい誠に申し訳ない。
というわけでまぁ目測でいうと同じような長さである。ちなみにポキッツは・・・これは各々自分の目で確認してもらいたい。特に美形の女子に確認してもらいたい。そしてなじられたい。その気持ちの深さが何よりも長いことだけは確かである。

次に重さだが、当初左手にプリッツ、右手にポッキーを持って比較したかったのだが、ちょっと黒きモノが手につくのがいやだった都合上、ポッキーは目測になってしまったことを予め了承いただきたく思う。
まぁ長さが同じぐらいなんだから同じぐらいなんじゃね?そりゃ厳密にいったらよぉ~黒きモノの分よぉ~ポッキーのが重いだろうけどよぉ~それはもうトイレ行く前と後で人の体重が変わるっつーぐらいの誤差じゃね?

ってことで長さ及び重さからは明確な差違が認められなかったため、より踏み込んだ検証作業を行いたいと思う。

【舐めてみる】
こ、これは・・・甘いのがポッキーでしょっぱいのがプリッツだ!しめた!これで終わりじゃないか!これでもう1人寂しく冷めた晩ご飯をチンして食べるハメにならずにすむぞ!ヒュッヒョ~イ!
と、小躍りして喜んだものの、私はある落とし穴に気がついた。
そう、この見分け方を実践するには結局両方購入した上で開封してみないとわからないではないか。
これでは意味がない。のどちんこぐらい意味がない。いやある意味のどちんこに関しては美女に「ここの名前なぁに?」と言わすときに活用できる分これにも負ける。

【火をつけてみる】
それぞれをマッチに見立て、こすって火が付くか否かという実験内容だが、ことプリッツに関してはその場に居合わせた多くの者たちがこれはもしやいけるのではないかと固唾をのんだが、惨憺たる結果に終わったことで皆の情熱の火すら消えかかってきたような気がしてならない。

【車でひいてみる】
どちらも簡単に折れた。これでは判別はできないものの、誰もが納得の結果でむしろ安堵感さえ立ちこめた。

【剣道をさせた場合どちらの竹刀が勝つか】
ふと、助手のマキちゃんの剣道着姿が見たくなったからではないが、助手のマキちゃんを呼び、私がプリッツを竹刀に、マキちゃんがポッキーを竹刀にしてどちらが勝つかの検証を行ってみた。ちなみに、マキちゃんが普通に服の上から剣道着を着ようとしていたので本場では胴着の下に何か着ることは固く禁じられている旨を少し強めに告げてみたところ、マキちゃんは笑いながら冗談はよしてくださいよぉあはは、と言った。本気だったのに。なんなら柔道だってなぜ女子だけ下にTシャツを着てるのかと常に解けないパズルを胸に抱いているのに。でも言えなかった。これ以上強く言えなかった。
で、いざ試合を始めたところ、私が虚という名の乳首を突こうとしたところ、ものすごい勢いでマキちゃんのポッキーが私の目をつんざき、しばらく前が見えないハプニングに襲われ中断せざるをえなくなった。

【歯につまったものをとってみる】
ケンタッキーフライドチキンを好きなだけ食べたあと、歯と歯の間にはさまったチキンを取るための爪楊枝の代わりにそれぞれを使用してみたところ、どちらも太く丸みを帯びていて対して役にはたたなかったが、またしても歯に黒きモノがつくというアクシデントに見舞われ辟易した。


【飲み物に入れて吸い上げてみる】
コップに注いだ牛乳にそれぞれを入れて吸い上げてみたところ、結果的にはどちらも満足に吸い上げることはかなわなかったが、またしても。またしてもだ。ポッキーの時だ。白いミルクがみるみる内に黒きモノに浸食されていった。なんなんだこれは。呪われているのかこの実験は。神よ。あなたですか?あなたの仕業ですか?やめろというのですか。いや、やめませんよ。世の中で見分けられずに泣いているポッキー難民のために私はこの身捧げる覚悟でございますよ!

と、まぁそのほか、
・水に浮かべてみる
・日にすかす
・鳥のえさにしてみる
・生クリームを持たせた人が本能でポッキーにいくかどうか試してみる
・それぞれ太鼓のバチに使ってみる
・弓でひいてみる
・ダーツ
・投げて飛距離を計測
・お箸がわりにしてみる
・重りをぶら下げて強度を測る
・文字を書く
・名前を呼んでみる
・欠点を言ってなじってみる
と、色々とやってみたがどれも今ひとつピンとこない。
しかもなんやかんやしてる内に、手についた黒きモノがプリッツにも付いてしまったので洗って干したらいよいよ区別がつかなくなってしまい、かなり自暴自棄に陥って、なんかおかしくなってきて、単位とか多めにあげたらマキちゃんおっぱい見せてくれるかなぁ~、とか自分とポッキーどっちが価値があるんだろう、とか考えたりして数時間が過ぎた。

ん?まてよ?さんざん検証作業をして疲れた私は脳の栄養補給にと甘いもの欲しさにコンビニに走り、一目散に赤いパッケージを目指していた。そこではっとした。これだ!箱の色が違うじゃないか!なんてことだ俺の目は節穴か!
その時、ふと衝動的にポッキーで目をつぶそうとしたが、また黒きモノがついたらめんどくさいのでやめた。


見分け学の第一人者カミナリ・ダ・ヘソカクーセ博士は言った。

「何かを見分けることは、人生の正解を見付けることに通じる」

そして私の口から敢えて言おう。この世の中に見分けることができないものなど無い、と。
ではまた次回。